アパレルの店舗内装工事のレイアウトについて

テナントとしてスケルトンの状態からアパレル店を営業するには、店舗内装とレイアウトはかなり重要になります。通りを歩く方の視線を集めることができ、尚且つ店内に入りやすい環境を作ること、店内でも見渡しを良くすることも欠かせません。その中には什器の配列や商品の陳列法なども影響を与えるので、事前にしっかりとした知識を得てから店舗内装を作り出すことが最善策です。

正面入り口には欠かせない基本となる造作物は必須です

店舗内装

アパレル店の場合、他のジャンルの店舗とは異なり共通している内容があります。店舗の入り口付近には、ガラス張りの中にマネキンを置き、店内で販売をしている衣類を着せることが最低限必要になります。このスペースは店舗内装工事を行う際には中央に出入口を設けている場合、両サイドにガラス張りの空間を作り出すことが必要です。

マネキンを置く意味は大きく、どのようなアパレル品を販売している店舗なのか、どのような年齢層の方をターゲットにしているのか、販売する商品品のコンセプトまで広く宣伝をすることができるので、内装工事を行うには各アパレル店で必要とするマネキンの数に合わせてスペースの面積を決めることも最適です。季節によって当然ながら販売する商品は変わるものなので、季節に合わせてマネキンも着替えをさせることも必要ですが、同じ季節であっても新入荷した売れ筋のアパレル品があれば、随時着替えを行う方法でいつでも新鮮さを保つアパレル店として営業することができます。

通路や動線を上手く確保するためのレイアウト

アパレル店の前の通路や歩道から店内を確認した場合、店内の通り道や動線は非常に重要になり、1度入ってしまうと購入しないと退店できないような雰囲気になってしまうことは一切排除することが最善策です。通り道に関しては袋小路を作らずに正面の出入り口から入店した場合、左右に通路があることと、奥側にレジカウンターを設置している店舗でも、縦の両サイドの通路だけではなく、横方向にも最低でも3つ以上の動線を確保する方法であれば入店しやすいアパレル店に仕上げられます。

もしも左右に通り道を設けていても、横方向の通路が少ない場合では必然的にレジカウンターの前を通って退店することが多くなるので、1度でも入店した経験のある方はいくら素敵なアパレル品を販売してもリピート入店をしてもらえる可能性を低くしてしまいます。逃げ道を作るといっては語弊がありますが、お客様にとって気軽にいつでも何度でも立ち寄ってもらえる工夫を凝らすためには、通路と適切な動線の確保は欠かせません。

販売什器の選択肢とレイアウトの適正化

アパレル店の場合は、ハンガーで吊り下げて販売をする商品と、平置きの状態で販売する商品に大きく分けることができます。どちらも販売するアパレル品の種類による違いはありますが、販売什器に関しては、まずはお店のコンセプトに合うように数多くの種類から選び出すことも大切です。コンビニエンスストアやスーパーマーケットの場合、スチール製の販売什器を採用していることが目立ちますが、アパレル品の店舗では完全に別と考えることが必須になり、無機質なイメージのスチール製は避けた方が賢明です。

例えば木製で木目を生かした販売什器、両サイドや骨組みとなる部分は木製であっても、陳列する棚はガラス製を選ぶなど、アパレル店で販売する商品のコンセプトに合わせて色選びも検討することが必要です。レイアウトにおいては、正面には平置きの販売什器を置き、両サイドの壁側にはハンガーを使える什器で1段でも構いませんが、販売するアパレル品の種類が多い場合、2段式にする方法で上手く対応できます。

セール品を分かりやすくするためのアパレル店の内装工事

店舗内装

季節の変わり目や、新商品の入荷のタイミングで在庫品をセール品として販売することもアパレル店では行われています。30%オフや50%オフなどセール品を販売するには什器のレイアウトは重要になり、当然ながら店舗前の通路や道路から視認性が良くない場合は、せっかくのセール品の魅力を発信することができません。この場合の店舗のレイアウトは、正面出入口から真正面の位置に背の低い販売什器を設置すると共に、POPなどを活用してお得さをアピールする方法が最適です。

店内に入らなくても視認性が良ければ、棚に取り付けた宣伝用のPOPを確認できることにより、これまで1度も入店したことが無いという新しい顧客を増やせる可能性を高められます。背の低い販売什器を正面に置く理由は、逆の発想で背の高い棚を置いてしまうと、店内全体を見渡すことができないので、入りにくさを出してしまうことが理由になります。バックヤードを持つアパレル店が多いために、セール用の販売什器を内装工事の際に造作家具として製作してもらえば万全です。

カウンターと試着室で重要になる工事とレイアウト

アパレル店の多くは店内に試着室を設けているものですが、このスペースは店舗の出入り口付近は不向きになるので、必ず奥側に設置をすることが必須になります。プライバシーの問題に発展することにより、完全個室で鍵付きに仕上げることと、試着室には大きなミラーを取り付けることも欠かせません。一方で試着室は単に店舗内の奥側に設置するだけではなく、レジカウンターから近い位置に内装工事を行うことも重要です。この理由は窃盗被害からお店を守る理由だけではなく、カウンターから近いことで直ぐに店舗スタッフが対応できるメリットもあるためです。

スムーズで素早い対応によって顧客の満足度も高まるものなので、設備とレイアウトはかなり重要です。繁盛店や週末には多くのお客様が来店するようなアパレル店であれば、試着室は最低でも3つ以上設けることと、待ち時間を楽にするために簡素なソファータイプの座席も予め店舗工事の際に設置をすることと、レイアウトでは他のお客様からの視線が集まりにくい場所に設置をすることで最適だと言えるでしょう。

アパレル店の内装工事やレイアウトは販売什器や通路以外にもあります

アパレル店の内装工事を行う場面では、床材と壁材を決めてから、店内に設置するマネキンや販売什器のセレクトからレイアウトは非常に重要です。ところが実際にはこれらの工事以外でも重要になるポイントはあり、照明器具をあげることができます。アパレル品の場合は店内で確認をして購入をしても、太陽光の下ではニュアンスが異なってしまう問題があるので、まずは明るさを自然の太陽光に近付けることや、LED照明で使う電球にこだわることが必要です。LED電球の中にはホワイト系がありますが、このタイプは赤みが弱く、青緑系に見えてしまうので避けた方が賢明です。

ではどのようなLED電球が良いのかと言えば既に複数のメーカーから太陽光LED電球として販売をしている商品があるので、天井にダウンライト式で照明器具の工事を行ったとしても、採用する電球を太陽光LEDに指定することで、購入者にとって後から後悔しない買い物ができるアパレル店となる可能性は十分にあります。少しでも良く見えるように、白色LEDを採用していると後から不満を感じる方が増えてしまう傾向にあるので、天井のダウンライトの数やレイアウトもしっかりと施すことで信頼されるお店を作り出せます。

まとめ

店舗内装

アパレル店の内装工事から什器類や通路、試着室やカウンターの設営とレイアウトは非常に重要です。お客様にとって入りやすい、魅力を感じてもらう店舗にするためには、セール品から季節により新入荷する商品のアピールを行えるようにすることも欠かせません。少しでも多くの方々に来店してもらうには、什器の質感や試着室の快適性だけではなく、照明器具にも配慮するのがおすすめです。